2023年11月10日金曜日

エミール・クストリッツァ

『ドリー・ベルを覚えているかい?』
(1981年ヴェネチア国際映画祭 新人監督賞 受賞作品)

エミール・クストリッツァ27歳のデビュー作が40年を経て
日本初公開された。

内戦による国内の混乱により、長い間著作権が棚上げ状態だった為 
“幻のデビュー作” となっていたということだ。

瑞々しい感性とエネルギーに満ちた傑作青春映画だった。


『アンダーグラウンド』
(1995年カンヌ国際映画祭 パルム・ドール受賞)

スクリーンにかかるなら是非とも観たいと思っていた映画だ。
[4Kデジタルリマスター版]は今年のカンヌ映画祭で
お披露目されたらしい。

ベオグラードを舞台に第二次世界大戦からユーゴスラビア内戦まで
ユーゴの激動の歴史を描いている。
(この映画はユーゴスラビア内戦のさなかに製作された)

ラストのドナウ河のシーンは言葉にならない感情で
胸がいっぱいになった。
失われた祖国に溢れるほどの愛と敬意を込めたクストリッツァ
にしか撮れない映画だと思った。


恵比寿ガーデンシネマのラウンジはとても心地よい空間。

そして恵比寿ガーデンプレイスの正面には
大きなツリーの準備が。もうこんな季節!